日本文化としての名刺交換

師走に入りますと、この一年を振り返り年内にやり忘れたことを考えるものです。そして年末には、大掃除をしたりお世話になった方々に挨拶をしたりと新年を迎える準備をします。私にとっては名刺作成やいただいた名刺の整理もそのひとつです。名刺を整理しながら一年間お世話になった方のことを考えます。名刺交換は、古くから根付いた日本文化のひとつだと言えるのです。名刺交換や名刺作成の風習は、日本以外の国にもあるようですが、欧米諸国は日本人のような名刺交換のマナーないようです。また、初めて会った取引先などと名刺交換をする風習も無いようです。また近年では、若者を中心にメールなどで簡単に挨拶を済ませてしまう人たちも増えているので、今後会社でも名刺作成をしてわざわざ交換する事は減少する傾向にあるのではないでしょうか。私が初めて名刺作成したのは、確か社会人になって半年頃だったと思います。上司に名刺交換のマナーを教わり、緊張しながら交換したものです。いただいた名刺には一枚一枚直筆で相手のことを書いていました。名刺が無くなりそうになると名刺作成をして新しい名刺を作りました。私にとって名刺作成は、会社生活の中でイベントだったのです。パソコンが普及し始めてからは、会社での名刺作成も簡単になり、インターネットの普及により直接取引先と会って名刺交換する事も少なくなってきました。私自身もいつしかメールであいさつをするようになってしまいました。それでも受取った時には相手の特徴や話題などを名刺に書き込み日々の仕事に役立ててきました。私にとって名刺作成は、時代は変わったとは言え、名刺のやり取りは日本の古くからの文化であり、新入社員の頃から根付いたものとなっているのです。歳を重ねると、結婚報告や赤ちゃんが生まれた報告をメールで知ることも多々あります。また、子供の成長をメールで知らせてくれる友人も増えてきます。友人たちともインターネット上で会話をするような便利な時代ですが、私にとって取引先と友好を深める唯一の機会が名刺交換なのかもしれません。数回しか会ったことのない取引先もいますが、それでも一年に一回名刺を見返すことによって、相手のことを思い出したりします。挨拶をどんな形で行うかは人それぞれだと思います。また、メールやSNSサービスを利用することは容易です。しかし私は、これからも社会人として名刺作成を続けたいと思います。なぜなら、名刺作成することでのやりとりが、手元に形あるものとして残り、日本人独特のマナーであり、価値のある日本文化のひとつだと思うからです。交換する事が少なくなった名刺ですが、名刺作成サービスはとても便利なのでよく利用しています。